戦国の世、のぼりのデザインや役割とはどんなだったでしょう。

現在に至るのぼりの変遷を含めお話ししましょう。

■自陣の威厳を保つためののぼり旗。

のぼり旗の形状は、戦国時代には高さが3m60㎝もあり、幅は76㎝もあったそうです。

おまけに綿や絹の織物をのぼりの素材に使っていたといいますから、かなりの重量だったのではないでしょうか。

形状は四方と呼ばれる正方形のものや、3対2の比率のものまで、いろいろありました。

当時は風になびくことよりも、敵陣からでも自陣の旗がしっかり見えることのほうが大事とされていたので、威厳を保つ意味でそのような重さと形状になったのではと考えられます。

■戦国の世とは違ったのぼりの役割。

そのようなのぼりが、昔ののぼりとは違った素材を使うようになったのは江戸時代に入ってからです。

いわゆる徳川政権によって平安の世が保たれ、のぼりは、これまでとは異なる“戦場の場から商用の場”へとステージを移しました。

今ではその戦国をウリにしてのぼりでアピールしている観光地も!

◇参考記事>>https://www.sankeibiz.jp/econome/news/180227/ece1802271254004-n1.htm

旅籠には現代ののぼりとは異なる大きなのぼりが立てられ、旅籠であることと屋号が染め抜かれていました。

茶屋、街道筋の休憩所なども同じです。

■現代ののぼりは、江戸のころとはまた違って、広告用・販売促進用のツールに変身しています。

江戸のころののぼりも、茶屋や引き売りの商人などは屋号を入れたのぼりを使っていましたが、現代のような完全な商用のぼりとなったのは、明治に入ってからです。

今後ののぼりがどのような道をたどるかは推測できませんが、手軽な広告媒体として愛されつづけることは確かです。